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チキンレースに突入した米ロの対立   古澤襄
ウクライナをめぐる米ロの対立劇は妥協なき”チキンゲーム”を彷彿とさせる。日本では”チキンレース”と呼んでいる。

まずチキンレースについてウイキペデイアの解説を読んでみたい。

<チキンゲーム(英: chicken game)とは、別々の車に乗った2人のプレイヤーが互いの車に向かって一直線に走行するゲームである。日本ではチキンレースと呼ぶのが一般的である。

激突を避けるために先にハンドルを切ったプレイヤーはチキン(臆病者)と称され、屈辱を味わう結果になる。チキンゲームのような、どちらか一方のプレイヤーが引き下がるまで苦痛を強いられるゲームは、若者の間で行われる場面がほとんどである。

「チキンゲーム」という言葉は、ある交渉において、2人の当事者が共に強硬な態度をとり続けると、悲劇的な結末を迎えてしまうにも拘らず、プライドが邪魔をして双方共に譲歩できない状況の比喩として使われる場合もある。バートランド・ラッセルが、チキンゲームを「瀬戸際外交」と比較した研究は有名である。

国際政治の醜悪な側面は、威嚇合戦で相手が妥協すると思いこんで、チキン(臆病者)になりたくない双方の権力者が妥協のチャンスを逃して悲劇的な結末・局地戦を招いてしまうことにある。

プーチン・ロシアはウクライナ国境に大軍を終結してオバマ・アメリカを妥協に追い込む戦術をとっている。秋の中間選挙を控えたオバマ大統領は妥協の素振りもみせられない。まさに”チキンレース”そのものに突入して、相手の妥協を強いている。

オバマ大統領は3月19日、米国がウクライナで軍事行動に関わることはないと発言、外交を通じてロシアとの対立を解消する意向を強調した。サンディエゴのKNSDテレビとのインタビューで述べたとロイターは伝えている。

大統領は「ウクライナで軍事行動に関わるつもりはない」と発言。「もっと良い道がある。ウクライナの人々でさえ、米国がロシアに軍事的に関与することは不適切で、ウクライナにとっても良いことではないと認めるのではないか」と述べている。(2014.03.25 Tuesday name : kajikablog)

戦争を避けたいオバマ氏の気持ちが滲み出た発言だったが、この発言が裏目に出てプーチン氏を強気にさせた面が拭えない。プーチン・ロシアが強気に出るや、欧州各国が核大国との予期せぬ戦争を懸念して、オバマ氏の経済制裁の強化に尻込みする結果を招いた。

仏AFPは4月23日に米国防総省はウクライナ危機をめぐりロシアとの緊張が高まっていることを受け、北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国への軍事支援を強化するため、東欧のポーランドとバルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)に合計で約600人の兵士を派遣すると発表したと伝えた。

派遣は少なくとも今年末まで続けられる一連の軍事演習の一環で、イタリアに駐留する米陸軍第173空挺旅団の150人が23日にポーランドに到着し、さらに約450人の兵士が近日中にバルト3国に展開する予定だという。

対ロ戦に備えた米軍派遣にしては600の兵士では少な過ぎる。不安に駆れる東欧のポーランドやバルト3国に対する最小限の軍事行動であるのは間違いない。

ロイターはワシントンから4月3日、「米大統領、ウクライナ情勢で”弱腰”批判再燃も」と伝えた。(2014.04.02 Wednesday name : kajikablog)

<[ワシントン 3日 ロイター]ロシアのウクライナ軍事介入は、米中間選挙を控えオバマ政権の支持率低下にもつながりかねない。

大統領は就任以来、慎重な外交政策を展開。イラク、アフガニスタンの混乱長期化でもコンセンサスを重視する立場を貫いてきた。

ただ、シリア情勢が緊迫化した際に、いったん決断した軍事介入を結局見送るなど、オバマ外交には「優柔不断」との批判も少なくない。

今回の軍事介入では冷戦型の緊張が再び高まっており、オバマ大統領は就任以来最大の試練に直面していると言える。危機に乗じてしたたかに勢力拡大を狙うプーチン大統領と比較されると、「オバマ大統領は弱いリーダー」というイメージが再び強まりかねない。

オバマ大統領は国内でも、景気回復の遅れに加え、医療保険改革が出だしからつまづくなど、問題を抱えており、支持率はすでに低迷している。

中間選挙を控え、共和党はウクライナ情勢を攻撃材料に使い始めた。同党のジョン・マケイン上院議員は3日、ウクライナ情勢について「無能な外交政策で、誰も米国の力を信じなくなったから、こんなことになったのだ」と、オバマ政権の外交政策を批判した。

政権を批判しているのは共和党だけではない。3日付のワシントン・ポスト紙は「甘い考えのリスク」と題する社説を掲載。「オバマ大統領はこの5年間、現実ではなく、理想に基づいて外交政策を展開してきた」と指摘した。

オバマ大統領は、ロシアがクリミア半島を実効支配するとは想定していなかったとみられ、ロシアに対する経済制裁を慌ててまとめている状況だ。

一部の専門家は、プーチン大統領がソ連の復活を目指している恐れがあると分析。今回の軍事介入は「米ロ関係のリセット」を目指したオバマ外交の終えんを意味すると指摘している。

共和党の次期大統領候補の1人と目されるマルコ・ルビオ上院議員は「相手が信頼できない人物であり、断固とした行動をとらなければ、挑発行為は防げないことを大統領がきちんと理解しなければ、プーチンのような暴君とは渡り合えない」と批判。

これに対し、政権関係者は、国民は戦争に疲れており、慎重な外交政策は支持されていると反論。政府が経済制裁の検討に乗り出したことで、ロシアの金融市場が混乱するなど、すでに効果が出ていると主張している。(ロイター)>

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コメント
ウクライナ問題では米国のダブルスタンダードが問題だ。
東部でのデモ隊が政庁を占拠の状況は、暫定政権がキエフで行った事と何が違うのか。

武力クーデターにより誕生した暫定政権より、住民投票によりロシアに編入されたクリミアの方がより、米国の言う自由と民主主義に近いモノと思う。

出口は、欧米露で暫定政権を解散させクリミアを含む全ウクライナで正当性のある大統領選挙を行い、構成する諸民族の自治を保証する憲法を成立させるしか無いだろう。

少なくとも、テロリスト集団であり、排外主義の現暫定政権の解消無しにはロシアは何らかの妥協に応じるとは思えない。

ホワイトハウスにも優秀な補佐官は多数居ると思われるが、トップがオバカ大統領の間は日の目を見ないのだろうな
| 本 豊 | 2014/04/24 11:49 AM |
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