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インドから無事に帰国しました   宮崎正弘
全日空機で首都デリーに入り、そこで国内線へ乗り換え、まずチェンナイ(旧マドラス)へ飛びました。デリーまでの飛行時間は十一時間、それからチェンナイまでが三時間。南インドの大都会で天皇陛下が半世紀ぶりに訪問された都市です。

おりから安倍首相がデリーを訪問中だったため、テレビニュースはトップです。

六紙ほどのインドの英字新聞を買うと、すべてが安倍外交賛歌と日本の特集で、まったく好意的に、しかも戦略的に日本外交を分析していて、感心しました。

中国マスコミの日本罵倒とは天地の差があります。また日本に伝わらなかった様々な逸話も、インド紙には出ておりました。たとえばスピーチライターの谷口智彦氏の履歴なども紹介されていました。

チェンナイでは、親日派の人々が多く、また日本人というと親切で、タクシーも雲助がすくなく、南インドの文化はデリーやカルカッタとまるで異なるタミル人の街でした。

言葉はヒンズー語が副、皮膚の色が濃い人が多い街です。ヒンズー教の凄い寺院と並んでキリスト教会や、イスラムのモスクも林立、州政府の議会開催日だったので、庁舎周辺の警戒が凄いうえ、ムスリムのデモが行われていました。

「ムスリムの雇用を7%に、教育現場でムスリムの比率を10%に」などと呼びかけて数千の人々が温和しく行進していました。

デモをさせない(中国)、デモを蹴散らす(タイ)とも違いますね。

街の人々の対日感情はすこぶる好く、日本への期待度が高まっていることが実感できます。街で見かけるのはトヨタ、ホンダ、二番手はヒュンダイですが、実際の日本人は殆どいない。

ただ一軒だけ町中に日本料亭がありました。中華レストランは稀、しかも客が殆どいない。インド人は中国人が嫌いなのですね。

ともかく日本は欧米と中国、韓国のマスコミ論調を気にしていますが、今後はインドの論調をもっと大きく取り扱うべきで、世界の主流とはまったく異なる戦略的発想による時局分析、世界情勢判断をしています。

チェンナイから日本企業の進出めざましいハイドラバード、ゴア、そしてムンバイ経由で、ふたたびデリーへ戻りました。

数年前にやはりIT産業のメッカ、バンガロール(ベンガロール)を取材した経験がありますが、ベンガロールはソフト開発の街なのに対し、ハイドラバードはどちらかというとハイテク全体の開発研究の街です。

インドの若者達の服装もすっかり西洋風となり、とくに若い女性がサリーを着ていないことも驚きでした。アオザイを着なくなったベトナムの若い女性がジーンズ、ハリウッドの化粧風。新聞の芸能欄をみても、あまりにもコスモポリタンで、伝統的なインドの印象がないのです。

ハイドラバードでは酒を売っていない。アルコールがある店で食事をするのが一苦労でした。

ただしハイテク・シティが半ば完成していて、これもカリフォルニアのシリコンバレー風。ランチ時間だったので洒落たレストランにはいると、なんだかアメリカの大学キャンパスのごとき、活気にみちておりました。第二のビル・ゲーツ、第三のステーブ・ジョブスは、インドからでるかも知れません。

さてゴアですが、何を一番先に見たかというとフランシスコ・ザビエルの痕跡です。

ザビエルは、ゴアを拠点にマカオから日本へ布教にやってきた。帰路に中国で仆れ、遺体はゴアへ運ばれて、教会にミイラとして保存され、それが公開されたからです。

いまゴアは旧市内のパナジから北側に急速に開けたリゾート地があり、世界的にもバックパッカーや「テツガク」をしたい欧米人が大挙きています。ヨガ道場が無数にありました。

マイアミのような海岸線を想像していたら、まったく異なり、起伏の激しい絶壁とのあいだ、あいだに海水浴拠点があり、中心部から枝分かれ、それぞれが別のリゾート拠点。

しかもゴア・・モスクワに直行便があって、一番の客がロシア人、二番手が旧宗主国の英国、ポルトガル、オランダなどの西洋人プラス豪。三番手が中国人だったのも、驚きでした。もちろん日本人にはひとりも会いませんでした。

デリーでの驚きは街を走る車が新車ばっかり、それもスズキとトヨタ。地下鉄が五車線もできて大渋滞を来たしており、コノート・センター(デリーの銀座)のはるか手前、メトロポリタンホテルまで空港から一時間もかかりました。

杜父魚文庫
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