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米中戦略経済対話からみえてきたリアリティ   宮崎正弘
人民元の国際化は加速したがIMFの基軸通貨入りは遠い目標。

7月11日、米中戦略経済対話が終わり、「米中共同文書」が発表された。ルー財務長官とカウンター・パートは王洋副首(序列9位)。ほかにジョン・ケリー国務長官と楊潔チ国務委員(前外相)。

中国は日米同盟、TTP交渉のゆくえに並々ならぬ関心を抱く一方で、今回の米中戦略対話でもっとも重視したのが為替問題である。

ケリー国務長官もルー財務長官も親中派なので、米国が憂慮するハッカー攻撃は、「継続討議」となっただけで問題化しなかった。

共同文書に曰く。

「為替相場の柔軟性向上と、為替相場の経済のファンダメンタルズからの継続的乖離を避ける」(つまり中国は人民元の為替操作をしないように努力せよ、と米国が要求したのが、このような抽象的文章となった)。

「通貨の競争的切り下げを回避」(米中は通貨安戦争を展開してきたことを暗に認めた)
 
周小川と王岐山は2011年まで国際会議の席上、「人民元は2013年までにIMFのSDR通貨バスケットに入り、シェアを3%とする」と剛毅にも、その実現不可能な数値目標まで出していた。その後、周小川は引退せずに現在も中央銀行総裁だが、王岐山は、金融担当を外れて汚職追放キャンペーンの責任者となった。

彼らが一時期豪語した「目標の2013年」になったが、IMFの議題にも上らない。人民元は依然、ローカルカレンシーのままである。

 ▼なぜか台湾でも人民元預金がブームとなった

しかしながら人民元の国際化は水面下で次のように進んでいる。中国の通関統計による人民元決済は、12%(12年第四四半期)、前年同期は8%だった。

中国は人民元国際化を協力に推進し、香港、シンガポール、ロンドンで人民元建ての国債を発行し、人民元預金に特典を付けて香港、シンガポール、台湾で販売した。

香港の人民元預金は4600億元(7兆3600億円)となった。

台湾は1500億元(2兆4000億円)を記録して、シンガポールを抜きさり、二位に躍進した。シンガポールのチャイナタウンを主力とした人民元預金総額は1400億元と推定される。

また世界全体で人民元による貿易決済は0・7%で、まだ世界十三位(ちなみにドル、ユーロ各36−37%、日本円2・6%、英ポンド8・6%である)。これではまだまだIMFのSDRバスケット通貨の仲間入りには距離があるが、瞠目するべき実力を人民元がつけてきたことは事実である。

杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 08:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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