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劉志軍への執行猶予つき死刑判決に不満が噴出しているが  宮崎正弘
彼はスケープゴートにされているだけ、大物は起訴もされない。7月8日北京地裁が劉志軍への判決を言い渡した。二年間の執行猶予付き死刑。劉は上告しない予定。

ということは二年間、監獄で温和しくしていれば無期懲役に減刑され、さらに17年間を牢獄で暮らせば、出獄が可能となる判決だ。彼はそのとき、77歳になっているが・・・。
 
公式的な劉志軍の汚職は金額ベースで6460万元(邦貨換算で10億3000万円強)と公式発表(人民日報、7月9日)があった。

不満が噴出した。

第一に横領、賄賂の金額が少なすぎるからだ。劉の当時の副官でも米国に三軒の豪邸を建てていたことが判明しているのにボスがこの程度とは考えられない。ネットに行きかう情報のなかには、「劉志軍は高級外車を十六台所有し、愛妾が十六人。つじつまが合う」というのもあったが。

第二にバックにいる黒幕への追求がまったくなされていない。

劉志軍は党幹部の実績なく、軍歴もなく、軍の後ろ盾がなければ就けないとされる閣僚級の鉄道部長(鉄道大臣。中華民国の初代鉄道大臣は孫文)になれたのはバックに江沢民がいたからだ。

第三は裁判が長引いた不思議(劉志軍は新幹線事故より半年前に勾留されており、判決までに二年半近くを費やしたのは江沢民派との調整だった)。

第四にこのような茶番のような裁判では習近平が獅子吼する「反腐敗」キャンペーンはどこかで萎縮する可能性がある。「党の大幹部から末端にいたるまで(老虎蒼蝿)、反腐敗キャンペーンを徹底する」というが、ほんまかいな、という懐疑論があちこちに噴出している。

しかし判決直後の軍幹部会議で習近平は綱紀粛正を強調しており、軍のなかには緊張したムードがまだあるようだ。

突飛な話だが、軍のベストセラーである高級酒の「マオタイ酒」が飲めなくなって、市場でダンピングがおきた。先日、タイの免税店にも30%割引でうずたかくマオタイが積まれていた(ちなみに三割引でも一瓶は26000円、森伊蔵なみですが)。

つぎの注目裁判は軍の汚職、谷俊山元中将、そして薄煕来の裁判である。しかし判決はすでに予想されており、「執行猶予付き死刑」であろう。

杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 06:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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