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共青団の胡春華に脚光  宮崎正弘
「次の次」に飛び出したのは団派(共産主義青年団)の領袖、胡春華だ。団派の牙城となった広東省へ団派幹部が陸続と訪問、視察旅行。

習近平政権の四年後(2017年)に予定されている第十九回党大会で、習の総書記再選は動かないだろうが、政治局常務委員のうち、李克強をのぞく五人は定年のため退席する。

その後釜に最有力者は、李源潮、王洋、そして胡春華(いずれも政治局員)が常務委員会入りすると早くも予測されている(事実上、常務委員の張徳江、王岐山、張高麗、愈正声を越えて、李源潮と王洋は常務委員扱いをうけている)。

なぜなら九年後の第二十回党大会で、習近平時代は終わり、同時に李源潮と王洋は定年にひっかかるため、「次の次」の候補に残るのは、この胡春華と、孫政才(現重慶市書記、政治局員)だ。

となれば団派を代表する胡春華は、将来の孫政才とのトップ争いを前にして、いまのうちに党内に不抜の自派を育成しておく必要が生まれる。

胡春華は広東省書記で、前任は王洋である。

広東省は経済繁栄のトップを走り、景気後退期に入ったとはいえ、多くの外国メーカーが蝟集している。孫政才は、むしろ薄煕来失脚のちの、もっとも治めにくく、貧困の重慶に赴任していて、それだけでも頭一つリードしたとみられる。

広東省は、とくに通信器機や自動車の部品工場が多く、省都の広州市の繁栄し続けており、ひとりあたりのGDPは軽く10000ドルを超えている。裕福な家庭にはフィリピンの阿馬(あま)さん(女中)がいる。自家用車はBMWなどだ。

 ▼権力亡者らの熾烈な派閥形成競争

広東省の書記である胡春華のもとに、詣でる人々が後を絶たない。

黒龍江省の省長代理兼党委副書記の陸晃(前共青団第一書記、最年少の省長)は、黒龍江代表団を引き連れて広東を訪問、このときは朱小丹・省長も同席したと「南方時報」(5月26日)が伝えた。

異例の歓迎ぶりを示したのも「次の次の次」の出世頭である陸晃を、胡春華は自派閥に入れて、共青団の地盤を固めようというわけである。

四月以来、広東省を視察したのは共青団第一書記の秦宜智、李克強の右腕だった劉鵬(体育総局局長)らである。

つまり胡春華は、共青団のなかに自派を形成し始めて強力な領袖を目指しており、「国内国」が軍隊であるとすれば、「党内党」が上海派と共青団。そして、「派内派」は共青団の中核組織の自派への編入をはかる胡春華ということになるだろう。

九年後を見据えて、熾烈な権力闘争ははやくも火花を散らしているのである。

杜父魚文庫

| 宮崎正弘 | 14:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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