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飯島氏訪朝の舞台裏 拉致問題急展開か  古澤襄
北朝鮮を電撃訪問していた飯島勲内閣官房参与が先週末、帰国した。詳しい会談内容は明らかにされていないが、安倍晋三政権はこれを機に、膠着状態にある日本人拉致や、核・ミサイルの問題を打開できるのか。ささやかれる「北朝鮮の窮状」と「年内訪朝」情報。ジャーナリストの加賀孝英氏が、政府与党や官邸周辺、外事警察の関係者に接触したところ、前回政権時とはまったく違う安倍首相の姿が浮かび上がった。

「拉致、核・ミサイル問題を包括的に解決していく。特に拉致問題は、日本が主導的に解決しなければならない問題だ。他国はやってくれない。北朝鮮は簡単な相手ではないが、今後、交渉、対話を進めていきたい」

安倍首相は20日、参院決算委員会でこう決意を語った。拉致被害者の奪還は安倍首相が「必ず安倍内閣で解決する」と、被害者家族会にも約束した政治生命を懸けた課題だ。安倍首相の“密命”を受けた飯島氏の電撃訪朝は、その約束を果たす「北朝鮮独自外交」の第一歩といえる。

今回の訪朝は、米韓両国にとっては寝耳に水で大慌てだった。「事前に連絡がなかった」と不快感を表明し、来日した米国のデービース北朝鮮政策特別代表に至っては、「北朝鮮が企てた(経済制裁包囲網を敷く)関係各国の分断工作」といった見方をわざわざ示して、日本がだまされて利用されたかのような警戒感をあらわにした。

笑止千万である。今回の訪朝中、一体何があったのか、真相を知らないのだ。以下、旧知の自民党幹部の話を、じっくりお読みいただきたい。


「飯島氏は日本で練習したとおり、北朝鮮ナンバー2の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長や、宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使らに、相当ねじ込んできた。

北朝鮮側に、日朝平壌宣言にのっとり、拉致、核・ミサイル問題を包括的に解決するのがすべてだと迫り、うなずかせ、拉致被害者の即時帰国と拉致実行犯の引き渡しを要求した。

その際、安倍首相が『日本政府は拉致被害者の全員帰国がなければ(国交正常化交渉に)動かない』と言っているという“恫喝に近いメッセージ”もストレートに伝えた」

日朝平壌宣言は2002年9月、平壌を訪問した小泉純一郎首相(当時)が、北朝鮮の金正日総書記と調印した宣言文である。過去の清算にも触れられており、北朝鮮としてはそこに含まれる「莫大な賠償金」がノドから手が出るほど欲しい。安倍首相はその前提条件に「拉致問題解決」を突き付けたわけだ。自民党幹部は続ける。

「相手は顔色を変えたと聞いている。安倍首相は前政権時、圧力一辺倒だったが、今回はしたたかに、北朝鮮を手玉に取るように硬軟を使い分けている。安倍首相は変わった。

詳細は明かせないが、今回、北朝鮮から得た『メッセージ』はとてつもなくデカイ。これで北朝鮮のミサイル発射(昨年12月)で途絶えた日朝政府間協議に再開のメドがついた。米韓はいまだ北朝鮮と協議の場すら持てない。日本は間違いなく北朝鮮外交の主導権を握った」

そして、官邸関係者はこういうのだ。「安倍首相と金正恩第1書記との首脳会談の道は確実に開けた。年内訪朝もあり得る」事態が急展開した背景は何なのか。

複数の外事警察や公安当局の関係者から得た情報では、北朝鮮は現在、惨憺たる状況にある。飢餓に苦しむ民衆の暴動や、反乱の動きを見せる軍部。そして、「金第1書記は暗殺におびえる毎日で、食料支援を含め、泣き付いてきたのは北朝鮮の方だ」という。

ただ、北朝鮮はなかなか一筋縄ではいかない。

飯島氏の訪朝にしても「すべて内密に」という約束だったが、見事に裏切られた。飯島氏は平壌空港に着いた瞬間からカメラに追われ、世界中のさらし者にされ、北朝鮮優位を印象づけるべく都合よく利用された。

飯島氏の帰国後、北朝鮮は3日連続で日本海に短距離ミサイルを発射した。すべては訪朝の真相を隠さんとする卑劣な工作だ。

しかし、それ以上に許せないことがある。北朝鮮のこうした工作に呼応するかのように、一部野党勢力から「訪朝は参院選目当ての政治パフォーマンス」「北朝鮮に振り回された」「大失敗だ」などと、批判の声が上がっていることだ。

拉致被害者全員の奪還は1億3000万国民の切なる願いではないのか。その第一歩が今回の飯島氏の訪朝だ。それを潰していいのか。ここからが勝負だ。


■加賀孝英(かが・こうえい) ジャーナリスト。1957年生まれ。週刊文春、新潮社を経て独立。95年、第1回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞受賞。週刊誌、月刊誌を舞台に幅広く活躍。一昨年11月、月刊「文藝春秋」で「尾崎豊の遺書・全文公開」を発表し、大きな話題となった。(夕刊フジ)>

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