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防衛予算を増やすことのできない日本の臆病さ 加瀬英明
「チュテンティエニャオプトンチン(遮天鉄鳥撲東京)! クシュサントウヤンハンチ(富士山頭揚漢旗)!」
「東京の上空をわが空軍機が覆い、富士山頂上に漢旗(五星紅旗)を高く掲げる!」

人民解放軍の軍歌だ。昨年末に、中国のネットに載った。「東京大爆炸(トンチンタパオチャ)」(東京大爆撃)が、今年の春節(旧正月)で、北京でもっとも売れた爆竹の商品名だ。

安倍政権はそれでも「冷静に」対応しようと、大人(おとな)の態度をもって臨んでいる。国民として、反対する者はあるまい。

安倍政権が発足してから11年振りに、防衛予算が微増されることになった。といっても、僅か351億円である。

安倍新内閣の2月の第1回日米首脳会談は、上出来だった。

安倍首相はオバマ大統領に、アメリカはアジア重視戦略をとるようになったが、「強い日本」を必要とすると、述べた。喝采したい。

だが、オバマ政権第2期目のアメリカの世界戦略は、すべてにわたって及び腰だ。すでにイラクから撤兵し、来年末までにアフガニスタンからも撤収する。テロリズムに対する戦いは、中東からアフリカ大陸にわたって、ドローン(無人機)が主役を演じる。

私はワシントンに通っているが、国防総省があるペンタゴン・シティに、ペンタゴンの内部からドローンを操作して、遠く中東、アフリカを攻撃する要員が、仕事を終えると立ち寄って、寛ぐバーがある。軍靴(ブーツ)で現地を踏むよりは、安上りで、気楽だ。

アメリカは向こう10年で連邦予算を、1兆2000億ドル(約108兆円)も削減しなければならない。ちょうど半分が、国防費だ。このなかで、日本列島も守らなければならない。

オバマ政権は「エイシアン・ピボット」(アジア重視戦略)のもとで、2020年までにアメリカ海軍力の60パーセントを、太平洋に集中することになっている。だが、これまで7つの海を制してきた、アメリカ海軍の戦力が弱まってゆく。

諸国が国防費を、大幅に増加している。中国の脅威が募るなかで、アジアで過去10年をとれば、インドネシアが国防予算を3倍にし、タイが3分の2、韓国とオーストラリアが、50パーセントも増している。

そのかたわら「強い日本」を目指すという、わが国はどうなのだろうか。平成14年に防衛予算が4兆9000億円でピークに達したが、今回、ようやく4兆7000億円にまで戻った。防衛省は「一気に引き上げられた」というが、とうてい「一気」とはいえまい。

防衛費を微増することが、「冷静に」向かいあうことなのだろうか。

恐ろしいことを正視できないから、目を瞑ろうとするのだろうか。いつから、日本はそんなに臆病な国になってしまったのか。一日も早く、戦争ができる軍隊を持たねばならない。

自衛隊は、軍隊として機能できない。私が福田赳夫内閣で防衛庁にいわれて、安保研究所の理事長をつとめた時に、丸山昴事務次官が記者会見で、「かりに北陸海岸に北朝鮮軍が上陸し、すぐわきに陸上自衛隊駐屯地があって、まだ、防衛出勤命令が発せられなかった場合に、部隊として、どうすればよいでしようか?」と、質問された。丸山次官は「逃げるほかない」と、答えた。

今でも、この状況は変わっていない。


杜父魚文庫
| 加瀬英明 | 02:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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