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かたくりの花に尽きせぬ愛着  古澤襄
暖かくなった。春の訪れとともに東北の”かたくりの花”に思いを馳せている。六年前に「乙女の姿・かたくりの花 古沢襄 2007.08.07 Tuesday name : kajikablog」を書いた。

素朴だが可憐な東北のかたくりの花の写真をお届けする。ことしの雪は例年になく多かったと菩提寺の和尚が言ってきた。五月になっても山々の雪は残っている筈だという。

その雪解け水で育てられたかたくりの花に尽きせぬ愛着がある。心は東北に飛んでいる。

関東地方には”かたくりの花”の群生地が数多くある。北海道から九州まで広く分布するかたくりの花だが、私は東北の山々の雪が溶けて、山あいにピンクのかわいい花をつけるかたくりの花に愛着がある。

かたくりの花

西和賀貝沢のかたくりの花

秋田県の田沢湖は最大深度は423.4mという日本で一番深い湖なのだが、その周辺にかたくりの花の群生地がある。その東に当たるのだが、奥羽山脈を隔てて西和賀町の北部が開けている。雪解け水が田沢湖に注ぐ一方で、西和賀町の北部・貝沢地区にも流れてくるので、冷たい水がおいしい。

この十年間、毎年五月に西和賀町沢内に足を運んできたが、貝沢地区にあるかたくりの花の群生地をみるのが楽しみであった。ことしも町長の高橋繁氏とかたくりの花をみてきた。

この辺りは石ころが多くて米作に適しなかったという。そこでかたくりの根を掘りおこして、摺って水に晒して澱粉質を採取するのが農家の習わしだった。これが高価な副業になって、売って米を買ったものだと、高橋町長は教えてくれた。

寒さが厳しい貝沢地区だから、五月でもかたくりの花がみることができるが、暖かい関東地方では三月まで。後は十月ごろまで休眠状態にはいる。

そっと触れても こぼれるような
細くやさしい かたくりの花
涙の後の つぶらな瞳
笑窪の君は もう居ない
故郷昔の ままなのに

そよぐ春風 うすむらさきの
匂いやさしい かたくりの花
水車の音に 夕焼け雲に
思いは巡る 初恋よ
うるむ二人の うしろ影

君が心の 一輪差しに
淡くやさしい かたくりの花
帰らぬ夢の つづきの中で
窓辺にゆれる 木漏れ日の
陰にまぼろし 追うばかり (詩 大木文雄)

かたくりの花をみていると、素朴な東北の乙女の姿を連想する。可憐だが華やいだ風情がある。清らかな水がないと、美しいかたくりの花は咲かない。西和賀町のかたくりの花は、あまり宣伝しない方がいい、と思った。素朴な乙女の姿は、あまり人目にさらしたくないと思いながら、毎年、貝沢地区に通いつめてきた。(2007.08.07)

杜父魚文庫
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