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責任には鈍カン、批判には反カン 菅元首相  古澤襄
菅元首相が民主党の常任幹事会で「民主党再生に向けて」と題したA4ペーパー1枚を出席者に配布し、全文を読み上げた。

民主党が野党に転落した責任の一端は菅氏にあるのは明白なだけに、常任幹事会はしらけムードに包まれたという。「責任には鈍カン、批判には反カン」の声もでている。

<民主党の菅直人元首相が党再生に向け、「右傾化する自民党に対抗する二大政党の一方を目指すべきだ」などとする提言をまとめたことが27日、明らかになった。

菅氏といえば首相時代に民主党の信頼を失わせた“戦犯”の一人だが、自らの責任には一切触れていない。党執行部は党改革創生本部を立ち上げ、先の衆院選の敗因や約3年3カ月の政権運営の問題点を総括する作業に着手したが、菅氏の言動は活発な議論どころか混乱を招きかねない。(坂井広志、原川貴郎)

複数の党幹部によると、菅氏は22日の常任幹事会で「民主党再生に向けて」と題したA4ペーパー1枚を出席者に配布し、全文を読み上げた。

この中で衆院選での大敗北について「政党として統一が保たれないマネジメントにあった。政策上の議論が分裂につながったことが国民の信頼を失う最大の原因となった」と指摘した。

そのうえで党再生に関し「識者や各方面で社会的に活動している人たちの意見を広く聞く場を設ける。新代表こそがその先頭に立つべきだ」と明記した。

日本維新の会については「自民党の右派に極めて近く、自民党に代わる政権の選択肢を示すことはできていない」と批判。民主党は米国の民主党、英国の労働党のような政党を目指すべきだとの持論を展開した。

民主党は海江田万里代表を本部長とする「党改革創生本部」を立ち上げ、党再生への議論をスタートさせたばかり。有識者のヒアリングに着手し、議員からの聞き取りも予定している。

そんな中での突然の提言。しかも菅氏が指摘する「分裂」を引き起こした消費税増税は、自らが首相当時の平成22年6月に突如、ぶちまけたことに始まる。同年7月の参院選で大敗し「ねじれ国会」となったことで、独自の政策の遂行がままならない「決められない政治」を招いた。

同年9月の沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では中国人船長を超法規的に釈放させた。23年3月の東京電力福島第1原発事故の際には現場への過剰介入で混乱を招き、民主党政権の信頼失墜につながった。

民主党が野党に転落した責任の一端は菅氏にあるのは明白なだけに、常任幹事会はしらけムードに包まれた。


ある出席者が「党改革創生本部でやればいい。常任幹事会でやる話ではない」とかみつくと、菅氏は「石井一常任幹事会議長が『活発な議論を』と言ったから出したんだ」と反論。

石井氏は「持ち帰ってしっかり読んでくれ」とその場を引き取ったが、年明け最初の常任幹事会にもかかわらず、後味の悪さが残ったという。2月の党大会で中間報告をまとめるにあたり、海江田氏は「病巣や問題点」を洗い出す考えだが、菅氏の態度は報告を取りまとめるのがいかに困難かを暗示している。(産経)>

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