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韓国野党候補一本化が難航 異例の事態   古澤襄
久しぶりに黒田勝弘氏のソウル・レポートを読む。12月19日の投票まで1カ月を切った韓国の大統領選挙には興味がない。誰が大統領になろうと、韓国の反日態度は変わらないと思うからだ。

このところ韓国紙が連日のように野党陣営の最終候補者が決まらない様を報じているが、見出しには目を一応は通すが、記事内容には興味が湧かない。そんな時にソウルの黒田勝弘氏が、最新の韓国野党事情をレポートしてくれた。

即断は出来ないが、野党の候補一本化が不調に終われば、与党セヌリ党の朴槿恵(パククネ)候補が韓国初の女性大統領として登場するのだろう。この人も反日色が強いという前評判。むしろ対北朝鮮外交で、どんな新政策を打ち出すのか、その方に興味がある。

<【ソウル=黒田勝弘】韓国の大統領選挙は12月19日の投票まで1カ月を切ったのに、野党陣営の最終候補者が決まらない異例の状況になっている。与党セヌリ党の朴槿恵(パククネ)候補(60)に対抗する野党陣営の文在寅(ムンジェイン)・民主統合党候補(59)と無所属の安哲秀(アンチョルス)候補(50)の候補一本化が、予想通りひどく難航しているためだ。


一本化の期限は候補者登録日(公示)の25〜26日。両陣営とも一本化は世論調査で決めることでは合意したが、その世論調査の方法をめぐって、どういう質問をどの範囲の有権者にするか、いつ実施するかなど、両者の話し合いがつかないのだ。

対立の背景には、政権担当の経験もある党組織を背負った文氏と、非政治家で既成政治打破を看板に大衆的人気の安氏それぞれに、どういう世論調査が自らに有利か思惑の違いがある。

まず世論調査の質問をめぐっては、文氏は「どちらが野党陣営の一本化候補にふさわしいか」がいいと主張し、安氏は朴氏に勝つための一本化だから「朴候補との対決で文、安どちらがいいか」にすべきという。これは、これまでの各種世論調査で候補一本化では文氏が優位で、与党の朴氏との対決では安氏が強いというねじれ結果が出ているからだ。

また世論調査の対象についても、有権者全体にするのか野党陣営だけに限るのかで意見が分かれ、決まっていない。

さらに世論調査の結果が誤差の範囲の僅少差の勝ち負けだった場合、負けた方がそのまま納得して引き下がるかどうかも疑問だ。

一本化はどちらかが候補から降りることだが、人物論的には安氏より文氏の方が降りやすいとの評もある。文氏の背後には党組織があって降りにくいという見方の半面、盧武鉉(ノムヒョン)前大統領の秘書室長出身の文氏は“永遠の秘書室長”といわれ、性格的にはそれほど強くないといわれるからだ。

これに対し安氏は良家育ちで負けず嫌いの意地っ張りエリートだ。そう簡単に譲るタイプではないといわれている。公示まで一本化できない場合、“混迷”は投票直前にまでずれ込む可能性もある。

対抗する与党の朴陣営は野党陣営の一本化騒ぎを冷ややかに見ながら、そのイメージダウンに期待している。ただ世論の関心が集中している野党候補一本化は、遅れるほど実現の場合は劇的効果があり、警戒は怠っていない。


杜父魚文庫
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