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失意の鳩山氏にかつての「友」の姿なし 阿比留瑠比
[鳩山氏の不思議な行動]

「ルーピー」(気が変)と呼ばれる珍奇な言動で政界をにぎわしてきた鳩山由紀夫元首相が21日、引退を表明した。夢想と現実の区別がつかず、虚言と食言で日本の国益を毀(き)損(そん)し続けたこれまでを思うと遅すぎる決断だ。

とはいえ、「政権交代の立役者」(藤村修官房長官)である「ミスター民主党」が誰にも惜しまれずに孤独に去りゆく姿は、政治の非情さと諸行無常を表し感傷を禁じ得ない。

「これからも大所高所からわが党にご指導賜るようお願いした。固く二人で握手をしてお別れをした」

野田佳彦首相は鳩山氏の引退報告を受けた後、記者団にこう述べた。党執行部からは「名誉ある勇退」(細野豪志政調会長)など美辞麗句も聞こえるが、実態は自民党の安倍晋三総裁がこう喝破している。

「現政権が自分たちのイメージアップのため、鳩山氏をトカゲの尻尾切りふうに辞めざるを得なくなる方向に持っていった」

鳩山氏は今回の衆院選では、選挙区で劣勢に立たされていた。再選するには比例復活を狙うしかないが、民主党執行部は公認の条件として、鳩山氏が反対してきた消費税増税や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への賛同という「踏み絵」を突きつけていた。

真綿でくるむようにして鳩山氏を締め付け、引退へと導いたのだ。野田首相は14日の安倍氏との党首討論では「残念ながら『トラスト・ミー』という言葉が軽くなってしまった」と述べ、露骨に鳩山氏の言葉を皮肉ることすらした。

野田首相が純化を進める民主党には、もはや創設者である鳩山氏の居場所はなかったのだろう。

鳩山氏は「友愛」と「雨天の友」を座右の銘としてきた。前者は説明するまでもないが、後者は「逆境の時に支えてくれる友」という意味である。ところが現在、失意の鳩山氏のそばにかつての「友」の姿はない。

政権交代時、「側近三人衆」として周りを固めた小沢鋭仁元環境相と松野頼久元官房副長官は今や日本維新の会へと籍を移した。もう一人の平野博文元官房長官は徐々に野田首相に取り込まれ、鳩山氏とは距離を置くようになっている。

それもこれも思慮の足りない破壊的な言動で、日本の内政も外交もめちゃくちゃにした鳩山氏自身の自業自得ではある。

ただ、名門政治家の家系・大金持ちの家庭に生まれなければどうだったか。学者から政治家を志すこともなく、たくさんの友人に愛されて「ルーピー」と軽蔑されることもない人生を送っていたのではないか。

あるいはこれこそが鳩山氏の「運命」だったのか。

「世には馬(ば)鹿(か)たるべく定められた人がいて、彼ら自身が進んで馬鹿なことをするだけでなく、運命そのものがいや応なしに彼らに馬鹿なことをさせるのである」

フランス・モラリスト文学の最高峰とされるラ・ロシュフコーはこんな箴(しん)言(げん)を残した。首相退陣直後、ツイッターで「私に『裸踊り』をさせてくださった皆さん、ありがとう」とつぶやいた鳩山氏もまた、あらがいようのない時代の奔流に巻き込まれ、わけも分からず踊らされていたのかもしれない。

杜父魚文庫
| 阿比留瑠比 | 11:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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