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書評「自衛隊の犯罪 雫石事件の真相」   宮崎正弘
雫石衝突事件の真実は「自衛隊機に全日空機が追突した」、悪いのは全日空機だった。全日空機より速度の遅い自衛隊機が、追突できる筈がなく報道は非科学的で杜撰。

<<佐藤守『自衛隊の犯罪 雫石事件の真相』(青林堂)>>

若い人には記憶すらないだろうが、評者(宮崎)はこの「事件」のことを鮮明に覚えている。第一報は「全日空機に自衛隊機がぶち当たって」、162人が犠牲になったという。 世の中、自衛隊が悪いというヒステリックな大合唱が起こった。

真実は「自衛隊機に全日空機が追突した」のだ。悪いのは全日空機だった。

そもそも全日空機より速度の遅い自衛隊機が、追突できる筈がなく、報道は非科学的で杜撰なものだった。ところが、なぜ、こんな誤報がまかり通ったのだろう?

第一は全日空側の事情。全日空が悪いとなれば倒産は免れなかった。第二に「自衛隊機が悪い」と言った以上、マスコミはメンツにかけて訂正しなかった。第三は背後に政治が絡みつき、ようするに弁護者を持たない自衛隊が冤罪という貧乏くじを引かされる。

後日、自衛艦「なだしお」に体当たりした釣船があった。しかし、これさえも自衛隊が悪いとされた。救急車にぶちあって救急車が悪いとは誰も言わないだろう?

しかし東日本大地震で災害救助に出動した自衛隊には悪罵を投げかけるマスコミはなかった。問題はむしろ国防の本義から逸れて、いつまで自衛隊に現場の瓦礫処理までやらせるのか、ということだった。

結論的に言えることは「航空自衛隊は情報戦に脆弱である」というポイントである。
 
杜父魚文庫
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