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輿石氏のW選発言と民主党という枠組の限界と 阿比留瑠比
えー、明日から始まる企画「ザ・リーダー」第4部の取材・執筆などでこのところエントリが途切れがちになっていました。今回は取材を通じ、松下政経塾をつくった故松下幸之助氏について、この人はかなり面白い人だったのだなと改めて感じました。

さて、今回はいよいよ追い詰められてきて本性をあらわにしてきた民主党の輿石東幹事長についてです。輿石氏はとうとう、「伝家の宝刀」と呼ばれる首相の専権事項である衆院解散の時期まで、「来年7月に参院選がある。次期衆院選は一緒でいいんじゃないですか。ダブル選挙だろう」と述べて口出しし、野田佳彦首相に縛りをかけてきましたね。

首相に解散・総選挙はさせず、とにかく自分の権力をできるだけ維持したいという思惑が見え見えです。首相が命を懸けるとまで述べた消費税増税を含む社会保障と税の一体改革法案についても、成立を目指す考えのないことを隠しようもなく吐露したと言えます。

さらに言えば、衆参ダブル選になれば、政党の勝ち負けは一層、明確に出るので、民主党はよほどの挽回策でもない限り、壊滅するでしょう。輿石氏はつまり、党がどうなろうと自分が長く今の地位にとどまり、偉そうに振る舞えるならそれでいいと言ったに等しいわけです。それに、選挙があれば落選が目に見えている大阪選出の樽床伸二幹事長代行が早速、賛意を表明したのが笑えるというか悲しいというか。

まあ結局、「あなたしかいません」と輿石氏に幹事長就任を求めた野田首相の人を見る目がなかったのですね。党内融和の象徴として輿石氏が幹事長に抜擢された際、少なくない政治評論家やベテラン記者が「上手い人事だ」と絶賛していましたが、私は当初からこのような邪道は首相にとって自縄自縛の道だと書いてきました。

その後のともに輿石氏の縄張りである参院で問責決議を受けた一川保夫前防衛相や田中直紀防衛相といった「輿石人事」を見ても、輿石氏が公務員制度改革問題でいかに足を引っ張ったかを振り返っても、輿石氏の起用が功を奏したなどとはとても言えないはずです。

また、首相が当初、輿石氏に期待したはずの自民党とのパイプ役も全く果たせないどころか、小沢グループにもこれっぽっちも抑えは効かず、はっきり言えば何の役にも立たない幹事長であり続けています。この人が幹事長でよかったと、明確な理由を添えて言える人がいたら知りたいぐらいです。

ただまあ、実は私はこう書きつつ、首相が昨年8月末に輿石氏を幹事長に「ええいままよ」と据えた気持ちは分からないでもなかったのです。それをやったらお仕舞いよ、とも思いましたが。

結局、民主党内に幹事長にふさわしい人材が誰もいないわけです。ルーピーが民主党初代首相を務め、ペテン師が2代目となったのも、故無き話ではありません。もともと民主党には、それだけ「人」がいないのです。そしてこれは、政権交代前に小沢一郎元代表が、自民党と大連立を組もうとした大きな理由のり一つでもあります。

で、野田首相が輿石氏を抜擢した件は、当初こそ玄人ぶった一部の人に喝采を浴びたものの、もう完全に裏目に出ているのが明らかですが、これは、民主党という枠組みの中でどんなカードを組み合わせようと、もう無理だということを指し示しているのだと思います。

もともと党の共通理念である「綱領」をつくることさえできず、自民党政権を倒すという一点で結びついていた烏合の衆である民主党は、政権交代を果たした時点でその目的と役割を終えていたのだと考えます。その後は、勘違いをしてあれこれ試みましたが、ほとんどすべて失敗しましたね。

民主党という枠内であれこれ組み合わせを考えても、親小沢・非小沢の構図がなくなるわけでなし、もはや整然とまとまった絵図を描くのは無理でしょう。党を小沢色に染めるという裏技の可能性はありましたが、それも輿石氏がフライング気味の党員資格停止処分解除で後押しした「控訴」でなくなりましたし。

ちなみに菅政権が2010年6月につくった「新成長戦略」についてこのほど、野田政権の評価で「9割成果なし」という驚くべき、というか納得すべき結果が出ましたが、むべなるかな、です。

ちょっと話がずれました。野田首相は民主党の「仏の顔も三度まで」の三代目の首相として、いわば禁じ手だった参院議員で旧社会党・日教組出身の輿石氏を幹事長にしたわけですが、それがやはり、当然の帰結として、誰の目にも明らかに失敗だったことはもう明確となりました。

これは繰り返しますが、民主党という枠内でどの人をどのように動かそうと使おうともう政権運営は無理だ、ということを表していると考えます。であれば、無駄な抵抗はせず、さっさと素直に解散して、民意が示した結果によって政権交代なり政界再編なりを早く行うべきでしょう。首相はかつて国対委員長を務めていたにもかかわらず、野党との人脈・パイプもほとんど持っていないようですし(これは明らかに政治家としての怠慢か資質のなさ)、もうウルトラCは望めないでしょう。

もう、民主党政権も2年8カ月、もういいでしょう、うんざりです。政権が安定せず、ころころ変わるのはよくないというのは「一般論」としてはそうですが、日本はいま、過渡期にあると思います。ここは覚悟を決めてどんどん試行錯誤を続けるべきだと考えるのです。

杜父魚文庫
| 阿比留瑠比 | 05:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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