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なぜか野中広務氏を振り返り鳩山由紀夫氏を考える  阿比留瑠比
いやあ、茨城県や栃木県を襲った竜巻被害は凄まじいものですね。被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。私も6日午後はたまたま、連休後半を過ごした福島県いわき市からの帰途で常磐高速道を走っていたのですが、とにかくとんでもない暴風雨と大粒の雹に、運転していても大丈夫かと冷や汗ものでした。

ともあれ、このところちょっと必要があって、自民党の野中広務元官房長官の過去の言動を調べていました。といっても、別にたいしたことではなく、例によって過去の新聞記事を一つひとつチェックしていただけですが、なかなか面白い作業でした。

野中氏は、私が社会部から政治部に異動になって直後に成立した小渕政権の官房長官でしたから、個人的にもいろいろと思い出があります。今回、改めて振り返ると、大時代な物言いというか、とにかく大げさで感情的な表現を多用する人だということがよく分かりました。

「私の兄弟の乳母がみんな朝鮮半島出身の人だった」(平成2年11月22日付毎日)

「僕の子守は前科八犯のおばあさんでした」(12年2月28日付朝日)

……まあ、事実そうだったんでしょうが、こんなセリフがぽんぽんと飛び出し、なんとなくその言葉に重みと説得力があるように見せるのが上手な人だったなあという印象でした。野中氏の官房長官として最初の記者会見の後だったか、テレビ局の若い記者が「すごい信念を持った政治家だなあ」と感心しているのを横で聞いて、ひねくれ者の私は「ああ早速だまされている」と感じたのを覚えています。

野中氏は何か失策があると、すぐに自身のことを「万死に値する」と口にするのですが、「その割には長生きしているなあ」とか、私はついそんな感想を持ってしまいます。人として歪んでいる自覚があります。

きょうにも党員資格停止処分を解除されるという民主党の小沢一郎元代表については辛辣で、

「彼は田中角栄元首相を陥れ、竹下登元首相を足蹴にし、金丸信元副総裁を地獄の底に突き落とし、人前ではさめざめと涙を流してみせる男だ」

などと厳しく批判してきたことでも知られていますね。小沢氏に関しては、自身の死後明らかにする手記を残しているとのことですから、別に急がないので、いつかはそれを見せてもらいたいものだと思います。

また、ある省庁幹部からはかつて「野中氏は『小沢氏は湾岸戦争の際に米国から裏金を受け取り、それをスイスの銀行にプールしている』と言っていた」という話を聞いたことがありますが、私は野中氏の言葉は装飾と誇張が多く、話半分に聞くのがちょうどよいと思っています。ただ、過去記事を読み進めているうちに、野中氏と鳩山由紀夫元首相がからむものが出てきて、それを見ると野中氏に同情したくなりました。

それは、平成11年10月29日付産経のベタ記事で、野中氏と公明党が民主党の鳩山由紀夫代表を名誉毀損で提訴したというものです。記事によると鳩山氏は週刊ポストのインタビューにこう述べたとあります。

《この中で鳩山氏は「野中さんと公明党の若手議員が会食した翌日から連立批判の声が(公明党内から)消えた」などと指摘し「野中氏は官房長官で官邸の機密費を持っている。それが使われたとすれば若手の連立批判が止まったのも不思議ではない」と説明。公明党に近い筋からの話として金額にも触れ「一人二百万円のことではないか」と述べている。

訴えについて鳩山代表は「聞いた話をそのまま申し上げたまでだ。その中身が真実かどうかは分からない」とコメントした。》

野中氏が官房機密費を国会対策などにも使用していたことは後に本人も認めてはいますから、あるいは似たような場面はあったのかもしれません。けれども、鳩山氏のコメントを読む限り、この言葉は根拠薄弱で無責任、というも愚かな無意味なものだったように思います。それにしてもさすがは鳩山氏ですね。後に首相に就いてからの突き抜けて無軌道な言動の片鱗がこのころからうかがえます。

野中氏と鳩山氏をめぐっては、12年3月20日付のサンスポにも「鳩山氏警察批判 野中氏が猛反論」という記事が載っていました。野中氏の講演内容を以下のように伝えたものです。

《民主党の鳩山由紀夫代表が党首討論で「嘘つきは警察の始まり」などと発言したことに対して「一党の党首が言うべきことではない。党首として失格者だ」と批判した。野中氏は「全国22万の警察官は昼夜を分かたず国民の生命、財産を守っている」と指摘。「言葉の影響がどのように組織にダメージを与えるか責任を持てないような人は、政党のトップにふさわしくない」と決めつけた。》

……もちろん、警察も数々の不祥事を起こしてはいますが、今では鳩山氏の多大な貢献もあって「嘘つきは民主党の始まり」と言われていることを考えると複雑な心境になりますね。また、野中氏の発言の後段の部分は、まさに後の世に起こったことを予言するような正論でした。

これまでの主要な政治家の過去の言動をいくら振り返っても、やはり、鳩山氏や菅直人前首相らの突出した異様さ、規格外さが改めて浮き彫りになるようです。いやはや、大変な時代に行き合ってしまったものです。

杜父魚文庫
| 阿比留瑠比 | 16:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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