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「第六世代」三人のライジングスターは共青団、胡錦涛派 宮崎正弘
胡春華、周強、孫政才が2018年の執行部中枢入りへ。退任まで任期半年を切った胡錦涛、三月の薄煕来失脚により、いまごろになって権力を掌握できるという新しい状況が生まれた。

そして胡錦涛子飼いの弟子筋三名が、次の次のレースの主役になりそうである。

次の三名が2018年のライジングスターと目される。

胡春華は内モンゴル自治区書記(1963年生まれ)。周強は湖南省書記(1960年生まれ)。孫政才は吉林省書記(1963年生まれ)

三人はそろって共青団書記を歴任した胡錦涛直系の党テクノクラート出身で、次の世代の出世頭でもある。

とりわけ三名の中でも注目株は胡春華だ。

胡は北京大学卒業、チベットで党官僚として20年のキャリアを積み上げ、当地で共青団書記ののち河北省省長へ栄転、2010年には内蒙古省書記、まだ46歳の若さ。

この異例のスピード出世は、河北省省長の期間が僅か一年半、すぐに内蒙古書記に栄転したことからもわかる。

直系の李克強も河南省省長から僅かのうちに遼寧省書記へ移動し、キャリアを積んで地方を経験したという「理由」で政治局入りがあったように。

おそらく次に「胡春華は広東省書記か北京書記に特進し、第十八回党大会で政治局入りを果たすだろう」とウィリー・ラムが予測している(ジェイムズタウン財団発行、『チャイナブリーフ』、4月27日号)。

胡春華は薄煕来失脚直後、内蒙古党委員会で「胡錦涛へ絶対的忠誠を誓う」と宣言した。胡錦涛が1988年から92年までチベット書記を勤め上げ、トウ小平に忠誠を誓ってチベット民衆の弾圧に「貢献」し、中央の覚えめでたしとなったように、胡錦涛は胡春華に特別な目をかけてきたのだ。

また胡は自分に注目が集まっている事態を客観的に分析しており、公の場でも内輪の幹部会でも目立つパフォーマンスを極力避けて、記者会見でもとくに目立つ発言を回避し、中央の記者会では「内蒙古に関する質問にだけ答える」として、派手な発言をひかえ、オウム返しのように「党の団結、社会の安定、和諧社会の実現」などと胡錦涛が聞くと喜びそうなことしか答えなくなった。
 
明らかに長老から不人気な温家宝の遣り方を忌避している。

同時にリベラル路線を突っ走って、若手官僚や庶民の人気を集めながらも長老から冷たい目で見られる王洋広東省書記とは距離を置いている。

▼周強はメディアにも積極的に顔を出す

周強はもっぱら法律畑を歩んできた。重慶南西大学で法律を専攻し、法務省に1985年から95年までキャリアを積み上げた。以後、共生団本部書記を2006年まで。

周強は三歳上にもかかわらず胡春華のあとの湖南省書記、かれは「張徳江のあとを襲って次の重慶市書記に就くと見られる」(前掲ウィリー・ラムが予測)。張徳江副首相は薄失脚という政局の激変のため、リリーフで重慶書記を党大会まで務めるだけ。

しかし周は前任の胡春華とは対照的に湖南省という特殊環境を巧妙に利用して、薄のような「毛沢東礼賛」を推進はしないが、地元長老が特進するような毛沢東評価をおこなってきた。湖南省は毛沢東の生まれ故郷である。

「雷鋒に学べ」などとアナクロで時代遅れのキャンペーンを湖南省で熱心に進める一方で、永遠の価値(共産主義)をことさら重視し、愛国精神がもっとも重要であり、雷鋒の党への忠誠という精神が大事だなどと出世を念頭においた発言を繰り返している。

周強はしたがって胡春華とは対照的に記者会でも積極的に発言し、メディアからも高評を得ている。もう一人のライジングスターで吉林省書記の孫政才に関してはまだ未知数な要素が多い。
 
 ♪

(読者の声)5月2日〜7日までバンコク−ホーチミン市−シンガポールと廻ってきました。各都市とも大きな変化を感じましたが、それ以上に気になったのが人民元の動きです。各地の両替レートはバンコクで香港ドルよりも18%高、ホーチミン・シンガポールでは20%以上も高い。

おおむね1香港ドルが10円に対し1人民元が13円弱といったところ。対ドルでの人民元下落のニュースを聞いていたのですが、アジア通貨に対してはまだまだ強いようです。

3都市の印象として、バンコクはアジア通貨危機の膿を出しきり再び成長へ。ホーチミン市は中産階層が育ちつつあるものの貧富の格差も拡大し、生活文化面ではアオザイ制服の廃止など、簡便化・合理化(タイ化といってもいいでしょう)が進行中。

1995年前後は中国の地方都市と大差ないレベルだったのに、その後の発展ぶりは中国が早すぎるのか、ベトナムが遅いのか。インフラ整備もそれなりに進んでいるものの、ベトナムから見ると、タイ(バンコク近郊限定)が先進国に見えるほどです。新幹線を導入するなど20年早い。

ベトナムはシナの周辺国として朝鮮と同じような立場でした。そのためかベトナム人と韓国人はよく似ているところがあります。泣き女に立膝座り、平気で嘘をつく、外国人相手のボッタクリは当たり前、タイ・ラオス・カンボジア・ミャンマーとは明らかに異質な国です。それでもボッタクリがかつての10倍から2倍程度までに収まっているのですから進歩といえるでしょう。

シンガポールはピークを過ぎた印象。最近では地下鉄が故障でよく止まるといいますが、チャンギ空港は入管もセキュリティも人口比10%未満のインド系が7割以上。

能率も以前よりだいぶ落ちている。

ホーチミン〜シンガポールのシンガポール航空もレベルが落ちている。着陸時の安全確認もいいかげん、眠っている人がシートベルトをしていなくても見て見ぬふり。着陸時の衝撃で荷物棚のロックが外れ、2ヶ所ほど荷物が落ちそうになり乗客が必死に荷物が落ちないよう支えているのに乗務員は誰一人こない。

食事のサービスも昔ながらの食事とドリンクを一緒にサーブする時間のかかる方式で前方の客が食べ終えた頃に後方の客に食事が出る。

気流の悪いチャンギ空港が近づくとサービス終了はいつも通りとはいえ全く改善する気がないことがわかります。

今回、タイ航空、シンガポール航空、ユナイテッドに搭乗しましたが、なかでは安全面でもサービス面でも最下位でした。

シンガポールでは出生率の低い華人系は頭脳労働に集中し、現場レベルではインド系・マレー系あるいは外国人労働者に頼る割合が増えているのかもしれません。

シンガポール居住人口の1/4が外国人ですが、今年から労働許可証を持つ中国人やアジア人労働者は滞在可能期間が6年から10年に伸びています。

このまま低出生率が続き大陸の中国人が増えるなら、シンガポールもいずれ中国に飲み込まれてしまうかもしれません。

実際、今回泊まったゲイラン地区は中国そのものでした。英語は道路標識のみ、冷房のない食堂で料理を選んでいると100%中国語で話しかけてくる。商店は中国人向け、インド人向け、タイ人向けに別れ、扱う商品も全く異なる。

タイ人向けの店ではタイ米にタイビール、両替もUSドルと人民元はお断り。同様にインド人向けの店ではインド米にインドビール、各種香辛料が並ぶ。同じ長粒種のコメといってもタイ米とインド米では香りも全く違います。

中国人向けの店ではハルピンビール、燕京ビール、青島ビール、珠江ビール、など中国各地のビールに加え、高粱酒など各種蒸留酒が揃っている。

数年前、シンガポールの中心部に泊まった時には午後10時以降は酒類販売禁止だったのですが、この地区は対象外なのか朝までOK。料理も四川の麻辣、福建麺、広東の点心、田鶏、鶏の丸焼等々、客で賑わう店の料理は中心部の冷房の効いたホーカーセンターよりはるかに美味。

ビールもほぼ原価販売で、黒いミニスカのCarlsbergのお姉さん、酔っぱらいオヤジたちに大人気。そんな店でつまみも取らずひたすらビールを飲む中国人、シンガポールで大金を稼ぐ夢が破れたのか、望郷の念に浸っているのか、人生の厳しさに打ちのめされているのか、とにかく全く覇気がない。

誰もが成功するわけではないとはいえ、あまりの意気消沈ぶりに気の毒になります。

ゲイランはシンガポール有数の風俗地区ではあっても大規模な夜総会はなく小規模なKTVと各国女性の置屋が中心、街娼も多いですがしつこくつきまとうこともない。

チャンギ空港と市内をむすぶ道は公園の中を走っているような錯覚すら覚えますが、あくまでショーウインドウですね。

ゲイラン地区の店の多くは造りも清潔さもバンコクと大差のないレベル。一人当たりのGDPでシンガポールが躍進しようが現実は外国人労働者の低賃金によるものだとわかります。

ユナイテッドの早朝便に遅れないよう潮州料理店にて朝4時まで時間をつぶす。豆腐料理と思ったものは卵料理でしたが、中から野菜が出てくるまで気がつかなかったほどフワフワで口当たりのいい絶品。

野菜料理も挽肉料理も素材の味が活きて美味、どれも作り置きでこれほどの味なら出来たてはどれほどうまいのか。シンガポールでこれほど美味しい大衆料理が食べられるとは思いませんでした。

リピーターが少ないシンガポールですが、ゲイランの猥雑さはシンガポールの裏の顔として楽しめます。(PB生、千葉)

(宮崎正弘のコメント)毎回毎回、ヴィヴィッドな旅行記を有り難う御座います。観察眼の鋭さにいつも舌を巻かされます。
 
杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 09:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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