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過去5年間で最大の太陽嵐が八日地球に  古沢襄
米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、過去5年間で最大の太陽嵐が地球に8日到達するという。

米国立海洋大気庁(NOAA)傘下の宇宙天気予報センター(SWPC)によると、太陽の表面で6日夜に爆発が起こり、その影響が地球に表れ始めるのは米東部時間8日だという。大規模な太陽表面の爆発で始まったこの太陽嵐は、太陽から離れるにしたがって速度を増し、拡大している。

<【ワシントン】過去5年間で最大規模の太陽嵐が地球に向かっており、荷電粒子の大量放出により、送電網、全地球測位システム(GPS)、それに航空機の運航が影響を受ける恐れがある。

米国立海洋大気庁(NOAA)傘下の宇宙天気予報センター(SWPC)によると、太陽の表面で6日夜に爆発が起こり、その影響が地球に表れ始めるのは米東部時間8日午前1時から5時(日本時間同日午後3時から7時)の間だという。大規模な太陽フレア(表面の爆発)で始まったこの太陽嵐は、太陽から離れるにしたがって速度を増し、拡大している。

NOAAの科学者ジョー・カンチェス氏は「太陽嵐は地球を直撃するだろう」と述べ、今回の爆発を同じく6日に実施された共和党大統領候補指名争いの予備選にひっかけて、「太陽版のスーパーチューズデーだ」と評した。

科学者らによると、太陽の活動はしばらく比較的落ち着いていた。太陽活動が過去数年活発でなく、地球の受ける影響が小さかったため、今回の太陽嵐はより強力に感じられる可能性があるという。

ただ、SWPCのビル・マータフ氏は、「かなりの規模ではあるが、極端なタイプではない」と指摘した。

カンチェス氏は今回の太陽嵐の影響が東部時間の9日午前中いっぱい(日本時間10日未明まで)続きそうだとした上で、爆発した場所からさらに太陽嵐が地球に向けて発せられる可能性があると述べた。また、この直後には別の一連の活動的な黒点が地球に向けて影響しそうだと付け加えた。

先のことはともかく、科学者らはまず荷電粒子が毎時400万マイルで地球にぶつかる8日に何が起こるか見守る構えだ。

米航空宇宙局(NASA)の物理学者アレックス・ヤング氏は、「小さな衝撃が生じるかもしれない」と述べた上で、今回の太陽嵐は巨大というにはほど遠いと話した。

カンチェス氏によると、今回の爆発に先立ち、4日にはこれよりも小規模な爆発が起こっていた。今回放出された帯電粒子が地球に到達するのは、当初の予測よりもわずかに遅れる可能性が高いという。

これは、太陽嵐の「良い」部分、つまりオーロラを発生させる力が北米で8日夜にピークになることを意味する。カンチェス氏によると、オーロラは最も南で五大湖周辺の州、またはそれ以南でも発生する可能性があるが、満月のために見えにくくなるだろうという。

カンチェス氏は「オーロラは、おそらく太陽嵐発生時に得られる最大の楽しみだろう」と話した。

しかし、太陽嵐の発生によってさまざまな問題が生じる恐れがある。太陽嵐は3つの方法で地球上のハイテク技術に影響を与える。磁気、電波、それに放射線の放出だ。今回の太陽嵐に伴いこの3つの混乱がすべて強くなる公算が大きいが、そうしたことはまれだという。

太陽嵐による磁気放出は送電網を遮断させる恐れがある。カンチェス氏によると、世界中の電力会社に警戒を呼び掛けている。同氏は太陽嵐の到達時刻とその速度によって送電網が遮断されるかどうかが決まると指摘した。

1989年には強力な太陽嵐によってカナダ・ケベック州の送電網が遮断され、600万人が停電の影響を受けた。

また、太陽嵐はGPSの精度を低下させる恐れもあり、精密な地点の掘削やその他の技術にとって問題になる。GPSがダウンすることも想定されるという。

そのほかにも通信障害が発生する恐れがあるほか、北極や南極の周辺の放射線量が増える可能性もある。そのため航空会社は飛行ルートの変更を迫られる可能性が高い。同氏によると、一部の航空会社は既にそうしている。

人工衛星も影響を受ける恐れがある。ただしNASAの広報担当者は、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士を放射線量の増加から守るために、追加的な予防策を講じる予定はないと述べた。(ウォール・ストリート・ジャーナル)

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