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中国全人代で沈黙する重慶市代表団   宮崎正弘
全人代は緊張につぐ緊張、重慶市代表団は団体行動、黙して語らず。こんどは重慶市副市長 税正寛(前全人代重慶代表団副主任)が自殺?!

全人代初日、温家宝首相は「今年度の経済成長率を7・5%、インフレ目標は4%」と言った。たぶん、この数字は逆の結果になる可能性が高い。すなわちGDP成長は4%〜5%台、インフレは7・5%以上。IMFも、中国のGDP成長率を4%台になるだろうと大幅な下方修正をした。

舞台裏では異常事態が続いている。

重慶市副市長(休職中)で、前の重慶市常任委員、全人代副主任だった税正寛が自殺していた(3月3日)。王立軍も副市長で休職中。つまり王立軍失脚に連座させられたのか、ホントに「自殺」なのか。北京古参幹部で北京書記だった陳希同が失脚の折も「副市長」だった宝実森が「自殺」したことを、つい連想してしまった。

5日から開催中の全人代で、もっとも注目されるのが重慶市代表団。全員はバスにのって団体行動、マスコミの前には一切沈黙、団長は本来なら薄き来書記だが、団長格で統率しているのは黄奇帆(市長)。もちろん「失脚」した王立軍副市長は全人代を欠席している。

重慶代表団は2日午後に北京に入りしたが、薄書記は秘書を随行させず、また代表団はそのまま全人代賓館に旅装を解いて、王洋(前重慶市書記、現広東省書記)、賀国強・政治局常務委員と会合をもった。
 
他方、軍でも奇妙な処分が発表された。

総参謀本部副部長の章泌生(大将)が突如「停職」という処分を受けていたのだ。(多維新聞網、3月2日)。章泌生は、軍内で「人民解放軍は人民の奉仕をする、国家のための軍であり、共産党の軍ではない」と声高に「国軍化」を主唱してきた正論の持ち主である。

▼軍では団派が追いつめられていた

また「江沢民がそうしたように、胡錦涛は来年三月の全人代まで国家軍事委員会主席のポストを堅持すべきである」と訴え続けた。

つまり章泌生は軍に珍しい共産主義青年団(団派)出身。2010年7月に胡錦涛自らが出席した任命式で、章泌生ら十一名に上将(大将)の辞令を発令、このときから胡錦涛派と見られていた。

小誌でも既報のように二月に徐才厚(軍事委副主任)が急遽、広東軍管区を訪問し、綱紀粛正、腐敗防止の講演をした。徐の狙いが、この「章泌生停職事件」で、読めた。というのも章泌生は07年から09年年末まで広東軍管区司令員(事実上のトップ)を務めた。

広東はもともと革命の策源地であり、さきの「鳥炊村騒動」も、次の民主革命の魁という評価があり、軍は先進的な広東軍区で、前任者の章泌生の政治思想にかぶれた軍人がいるのではないか、「悪影響」がでているのではないか、監査に赴いたと解釈したほうが分かりやすい。

「国軍化」は共産党にとってタブーの議論である。だからこの一点を見ても、中国は国民国家ではない。その基本要件さえ存在しない。中国は旧態依然として、「王朝」なのである。

杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 07:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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