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スーパーチューズディ、ロムニーが辛勝して逃げ切るか  宮崎正弘
基督教原理主義リック・サントラムは「テレビ伝道師」の代役なのだ。共和党大統領候補をきめる予備選は、いよいよ中盤のクライマックス=「スーパーチューズディ」を6日に迎えるが、穏健派ミット・ロムニーが大差で逃げ切る態勢にはなく、泡沫候補と見られたリック・サントラムの善戦が伝えられる。

加熱するテレビCMはオハイオ州の一州だけでも400万ドルが注ぎ込まれ、ほかの州でも宣伝にかける政治宣伝費用は800万ドルといわれる(ニューヨークタイムズ、3月4日付け電子版)。

サントラムは演説しても「中絶反対」「同性愛の結婚反対」のほかは、殆ど論戦で精彩がない。これでもしエバンジュリカルからの大口献金と共和党の資産家からPACへの献金がなければ、とうにサントラムは失速している筈なのに、まだ健闘しているというあたりが、アメリカ政治の謎の部分だろう。

サントラムはマサチューセッツ州ピッツバーグ生まれ、幼いときから祖父が尊敬したJFKとローマ法王パウロ六世の写真が掲げられた部屋で育ち、敬虔なローマカソリック信者として、宗教への情熱が篤い。しかし米国大統領というのは司祭である必要はないし、有権者は「個人の信仰と政治は別だ」と認識している。

この「政宗分離」の大原則は基督教原理主義、エバンジュリカル、福音派、モルモン教徒などをのぞけば、一般的原理であり、したがって多くのアメリカ有権者はサントラムの善戦ぶりをむしろ訝しんでいる。

ブルッキングス研究所の調査では、「宗教は政治から距離をおくのが当然」と回答した比率は66%(2010年)、これは過去十年の統計でも2004年に44%、20010年には52%と年々、選挙と教会の相関関係は低くなってきていた。

他方、「いかなる宗教団体とも信仰とも関係がない」と回答してアメリカ人は1990年に僅か8%だったが、09年には15%となった。教会の選挙への影響力が徐々に、しかし確実に薄れている実態が浮かび上がる(TIME、3月12日号)。

パット・ロバートソンとか、80年代まで盛んだったテレビ伝道師が予備選に出るというシーンはなくなった。ある意味、サントラムは伝道師の身代わり候補ではないのか。以前に大統領候補にでたハッカビーも伝道師兼牧師だった。ユタ州からでているオーリン・ハッチ上院議員も牧師である。

▼政治に宗教を持ち込まない、が普遍的原則の筈だが・・・。

にもかかわらずサントラムが善戦しているのは近代アメリカの不思議である。(ま、イスラム教徒ではないかというオバマが大統領になる国ですから、誰がなっても不思議ではないけれど・・・。)

3月5日現在、選挙人獲得レースの現状は下記の通り
 ロムニー       147人
 サントラム       84
 ギンギリッチ      29
 ロンポール       18

明日のスーパーチューズディを含み、三月には885人の代表(選挙人)の色分けが決まるが、いまの数勢では四月あるいは五月にもつれ込んでの泥沼化する懼れも強い。

四年前のこの時期、民主党はヒラリーとオバマが泥仕合をやっていた。ヒラリーはオバマを「経験不足」と痛罵したが、オバマは「チェンジ、イェス、WE CAN」だけで勝った。

共和党予備選は引き続き、四月には329人、五月に431人、六月に339人の選挙人等の色分けが決まり、最後の共和党大会はユタ州である。ユタ? そう。モルモンの総本山がある場所だ。

杜父魚文庫
| 宮崎正弘 | 08:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |







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